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5☆s 講師ブログ

企業寿命30年説(2)

最近のIT技術の目覚ましい進歩により、企業寿命は30年より短くなる可能性があります。

インターネットが登場したのは1990年代初頭ですが、世間の耳目を集めたのは『ウィンドウズ95』の大フィーバーでした。

当時、インターネットが将来消費者の行動を一変させるだろうと予想した人は、一体どれくらいいたでしょう。
それからわずか20年足らずで実店舗の経営は苦境に追いやられ、アメリカの「トイザらス」でさえチャプター11の適用を申請しました。

「あんなのオモチャだよ」

今、そんな評価を受けているのはAIスピーカーです。
たしかにオモチャです。

でも、今後10年間の開発期間を過ぎた頃には、とんでもないモンスター商品に化ける可能性があります。

いや、AIがディープ・ラーニングという飛び道具を手に入れたことを考慮すれば、ブレークスルーはもっと早く訪れるかもしれません。
やはりこれからは、30年間は大丈夫などとは考えない方がよさそうです。

話は変わりますが、私たちの公的年金の財政はますます苦しくなり、将来年金支給開始年齢が70歳に引き上げられるのではないかと心配する人もいます。

もし定年が70歳になると、学校を卒業してから約50年もの長い期間働き続ける計算になります。

一方、企業はそんなに長く“もつ”でしょうか。

これからは、新卒で就職した会社で無事定年を迎えるということは、大企業であっても難しくなるのではないでしょうか。

それどころではありません。

もっとすごい報告があります。

オックスフォード大学のマイケル・オズボーン准教授とカール・フレイ博士は、2025年から2035年の間に日本の労働力人口の約49%が就いている仕事が、AIとロボットによって代替可能になると主張しています。

とんでもない大失業時代が、すぐそこまでやってきているのです。

一体、どんな仕事に就いたら安泰なのでしょうか。

安泰な仕事が何なのかは分かりませんが、鈴木貴博によれば真っ先に失業するのはわかっているそうです。

それは、犬や猫です。

20世紀初頭のイギリスには325万頭の馬が、馬車や農耕馬として働いていました。

しかしその後の半世紀で、すべて蒸気機関やガソリンエンジンを搭載した機械に取って代わられました。
同じことが、犬や猫といったペットにも起こるというのです。

AI搭載の愛玩ロボットは、今後最も有望なマーケットのひとつと考えられています。

先日、ソニーが犬型ロボットの『アイボ(aibo)』を発表しましたが、初代が登場したのは1999年。
途中で製造が中止されていたとは言え、それから約20年という、ブレイクスルーが起きるには十分すぎる時間が経過しています。

でも、いくらAIを搭載していると言っても所詮はロボット。

そんなに簡単に感情移入できないよと言う人もいます。
残念ながら、それは全くの間違いです。

マツコロイドを作ったことで有名な、大阪大学教授の石黒浩はロボットが主役の演劇を上演しています。

ロボットが演じる劇でも、感情移入して涙を流す客がいるそうです。
その秘密は、平田オリザの演出にありました。
彼は、ロボットの動きを事細かくエンジニアに指示します。
例えば「ここで0.2秒静止する」といったようにです。

感情移入というのは、実は完全にこちら側の勝手な思い込みによって引き起こされるものなのです。

だから、たとえ命を持たないロボットであっても、命あるものの行動やしぐさを詳細に解析し真似することで、まるで生きているように思わせることができるのです。

愛玩ロボットだって、動きが愛くるしいことに加えて、AIスピーカーと組み合わせることによってあなたに労いの言葉を、しかもAIを使って最もあなたの心を打つ言葉を選りすぐってかけてくれたりするようになるでしょう。

『アイボ』は、帰宅すると玄関まで走って迎えに来てくれるそうですよ。
私も一つ欲しくなってきました。

いやいや、犬や猫の心配をしている場合ではありませんでした。

人間だって半分の人の仕事がなくなってしまうのですから、言われたことだけやるというスタンスでは、犬や猫より早く失業するかもしれませんよ。

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