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5☆s 講師ブログ

企業寿命30年説(1)

コンサルタントの鈴木貴博によれば、ある産業分野において革新的なプロトタイプの製品が登場してから、その業界の最大手が消滅するまでの期間は30年だそうです。

彼が例として挙げたのは、デジタルカメラ。

カメラと言えばフィルム式のものしかなかった1981年、ソニーが『マビカ』というデジカメの元祖とも言うべき試作品を発表します。
この野心作に対してフィルムメーカーの担当者は、口を揃えてこう言ったそうです。

「あんなのオモチャだよ」
しかしそれから10年余りの間、カメラメーカーの開発陣は着実に技術を磨き上げていきます。

1995年、カシオが発売した『QV-10』はデジカメとして初のヒット商品となりました。

でも、画素数はまだ25万画素。
かなり粗い写真しか撮影できなかったのですが、パソコンに写真を取り込めるという機能が話題を呼びました。

この頃になるとフィルムメーカーの担当者も多少は警戒心を抱くようになりますが、まだまだ危機感というものには程遠いものでした。

曰く、「これからは高性能のフィルム式カメラと、低性能のデジカメが棲み分ける状況になるだろう」

25万画素という数字を甘く見ていた、当時の担当者を責めることは誰にもできません。

なぜなら、世の中のほとんどの人が同じように考えていたからです。

ところが、技術革新の恐ろしいところは、初期段階の開発は遅々として進まないものの、あるレベルを超えると突然ブレークスルーを迎えて、その後は等比級数的に飛躍することです。

つまり、最初のうちは、1、2、3、4、5という進み方なのに、ある閾値を超えた瞬間に1、2、4、8、16という二乗形式で進化するのです。

『QV-10』から5年後に人気を集めた機種は、400万画素を超える性能でした。

15年後には4000万画像という高級機も現れ、時代はもはやミラーレス一眼レフに突入します。
その結果、フィルム式のカメラは店頭から一掃されてしまったのです。

フィルムメーカーのコダックが、破産法の適用を申請したのは2012年。

カシオの『QV-10』発売から数えて17年目、ソニーの『マビカ』から数えると31年目に当たります。

いかがですか?

「企業寿命30年説」も、なかなか説得力があると思いませんか。
でも今後は、その寿命がもっと短くなる可能性があるのです。

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