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5☆s 講師ブログ

乱雑なデスク

あなたのデスクの上は乱雑ですか、それともキチンと整理整頓されていますか。

もしあなたの仕事が、新商品の開発などといった独創性が必要な仕事ならば、デスクの上は片付けない方がいいかもしれません。

ミネソタ大学のレデンらマーケティング科学の専門チームが、2013年に実にユニークな実験結果を発表しました。

被験者は2つのグループに分けられ、Aグループは散らかった乱雑な部屋、Bグループは整理整頓された部屋にそれぞれ通されます。

まず第一の実験。

両方のグループに、地元のピンポン玉メーカーの販路拡大のため、ピンポン玉の新しい使い道を考えてほしいという課題が出されます。

この時、両グループを比較するポイントはアイデアの独創性です。

Aの乱雑グループからは、「ピンポン玉を半分に切って製氷器として使う」といった独創性の高いアイデアが提示されました。

一方、Bの整理整頓グループからは、「ビールを飲みながら、グラスにピンポン玉を投げ入れるゲーム」というアイデアが出されますが、これはピンポン玉本来の使い方なので独創性は低いと判定されます。

集計すると、Aグループの方の得点が高くなりました。
独創的な発想が生まれやすいという点では、乱雑な環境の方がいいようです。

次に、第二の実験。

レストランのメニューを見て飲み物を選ぶという課題ですが、選択肢は二つしかありません。

どちらもパワーアップ成分を加えたという触れ込みのフルーツ・スムージーで、一つは「ニュー・ヘルス・ブースト」。

残りの一つは「クラシック・ヘルス・ブースト」。

違いは「ニュー」か「クラシック」の部分だけです。
すると、Aの乱雑グループは「ニュー」が多くなり、Bの整理整頓グループは「クラシック」が多くなりました。

部屋が整理整頓されているだけで、人は保守的になるようですね。
どうやら無秩序という環境は独創性だけでなく、新しいことにチャレンジする気持ちも高めてくれる効果があるようです。

若い頃、「デスクを整理できない奴は、頭の中も整理できない」とよく注意されたものですが、新規の開発案件を抱えている部署などは、むしろ乱雑な方がいいアイデアが生まれるかもしれません。

デスクの上が散らかっていることの、上手い言い訳が見つかったと喜んでいるあなた、もちろん程度問題ではあるのですよ。

ところで、デスクの乱雑さと頭の中身の相関関係を論じる人に対して、アインシュタインは皮肉たっぷりにこんなことを言っています。

「デスクが散らかっている者は、頭の中身も散らかっているそうだが、では何もないデスクはどうなる?」

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