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5☆s 講師ブログ

上司の睨み

職場では、上司が睨みを利かせていないと、部下が仕事をサボってしまう。
そんな風に思い込んでいるマネージャーは意外に多いもの。

そういう職場には、いつも異様な緊張感が漂っています。

表面上はみんな真剣に仕事に打ち込んでいるように見えますが、
上司が用事で外出したりすると一気に緊張が緩み、あちこちに雑談の花が咲き始めます。

確かに、防犯カメラなどで監視されていることを意識させると犯罪が減少することは事実ですが、
このような「監視効果」によるマネジメントに頼っている上司は、はっきり言って“サル”です!

脳科学者の藤井直敬の実験がそれを証明してくれました。

まず二頭のサルを、正方形のテーブルに向かい合わせに座らせます。

すると、それぞれ自分がまるで王様であるかのように振る舞いますが、お互いに相手の顔だけは見ようとしません。

群れを作る動物は必ず序列を決める性質がありますので、二頭のサルの間でも優劣を決定しなければなりません。

サルにとって、相手の目を見るという行為は戦闘開始の合図を意味するため、ゴングが鳴るのをできるだけ避けているのです。
野生のサルが出没する観光地に行くと、「サルとは目を合わさないで!」という看板を目にすることがありますが、これはサルとの戦いを避けるためです。

そこで、テーブルの真ん中あたりにエサを置いてみます。

すると、それまで戦闘を避けていたサルは、先を競ってエサに手を伸ばします。
この勝負を何回か繰り返すうちに、負けが込んでいる方が突然戦いを放棄して手を伸ばさなくなります。

これが優劣が決定した瞬間です。

人間で言うと、上司と部下が決定した訳です。

このときの劣位のサル、つまり部下ザルには他の実験もしてもらいます。

別のテーブルに連れて行って、体の大きなサルと対面させて同じゲームを行うのです。
すると今度は、最初から劣位のサル(部下ザル)として振る舞います。
体格からして勝ち目はないと踏んだのでしょう。

ところが次に、体の小さなサルと対面させると、
今度は最初から優位のサル(上司ザル)として振る舞うではありませんか。

見た目で相手の品定めをするあたりは、人間と同じですよね。

この時、上司ザルと部下ザルの間にはこんなルールが成立しています。

「エサが、それぞれのサルのかなり近くに置かれた時はそのサルが取ってもよいが、
中間ゾーンに置かれた時は上司ザルが優先権を持つ」

でもよく観察すると、中間ゾーンにエサが置かれた時は上司ザルが鋭い視線で睨みを利かせて、相手を制していることがわかりました。

この上司ザルの視線こそが、部下ザルのルール違反行動を抑制し、結果としてサル社会に秩序をもたらしている正体なのです。
ですので、上司ザルがよそ見をしたりすると、部下ザルが素早くエサを奪うというルール違反が起こりました。

ところが、面白いことが分かりました。
それは三頭になった時でした。

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