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5☆s 講師ブログ

ダンヒル

今回はボトルについてのお話です。

ユニークな形のボトルといえば、やはりデュカスタンのファーザーズ・ボトルに止めを刺します。
スコッチではなくアルマニャック・ブランデーですが、なんとなんと”哺乳瓶”に入っているのです。

1954年に、時のフランス首相ピエール・マンデス=フランスが
「国民はアルコールを飲まずにミルクを飲め」と言ったことに対して皮肉をこめて発売されました。
いかにもフランス人らしい発想ですね。

ブランデーと言えばコニャックが有名ですが、これはコニャック地方で造られたブランデーを言います。
ですので、アルマニャックは当然アルマニャック地方で造られたものとなります。

他の地域でもブランデーは造られていますが、製造方法に厳格な規定があるのはこの2つだけです。
例えばVSOPとか、ナポレオンという名称の使用についても厳しい決まりごとがあります。

ナポレオンは7年以上経っていなければ名乗ることはできませんが、
この2つの地域以外のブランデーならば何をどう名乗ろうと自由です。

ちなみに、ナポレオン・ボナパルトが愛飲した銘柄はクルボアジェというコニャックですので、
他のブランドのナポレオンを飲んで“皇帝”気分に浸るのは誤りです。

さて、ボトルの話に戻しましょう。
スコッチでボトルの形がユニークなのは、ダンヒル・オールドマスターです。
何がユニークといって、左右非対称なのです。

かつて、ダンヒル家のために特別にデザインされたモデルのレプリカですが、
当時はボトル製造技術が未熟だったため暖炉の熱で片側が溶けてしまったことに由来します。

前にも書きましたが、ウィスキーというのは、その日の体調によって随分味わいが違います。
私の場合、いつ飲んでも全く味が変わらないのは、ロイヤル・サルートと
そして今回のダンヒル・オールドマスターです。

なんでも、30種類以上の原酒がブレンドされているとか。
あの”ダンヒル”の名前を頂くだけあって、うまいはずです。
ボトルについている小さなカードをダンヒル本社に送れば顧客リストに記載してくれるらしいのですが、
国際郵便の出し方さえわからない私には無理でした。

ところで、人はなぜブランド品を買い求めるのでしょうか。
その答えを、中村うさぎが週刊誌に書いていました。
曰く「何の努力もせずに、リスペクトされるから」

なるほど、本質を鋭く突いていますね。
ただ私の経験から言うと、ビジネスの場面では少し様子が違うような気がします。

以前ある新入社員研修で、受講生がこんなことを言っていました。
「ヴィトンの名刺入れを持つことが憧れだったので、ぜひ買いたいと思っています」

それに対する、私のアドバイスはこうです。
「名刺交換する相手は、どう思うでしょうかね?」

何の努力もしていない新入社員を、はたして百戦錬磨のビジネスパーソンがリスペクトするでしょうか。
ビジネスの世界でブランドが威光を放つためには、入社年次に関係なく
それにふさわしい実力が伴っていることが絶対条件だと思うのです。

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