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5☆s 講師ブログ

ミランの10番

そのプレースタイルの変わりようは、まるで別人のようでした。

ACミランに移籍した本田選手のことです。
下位に低迷していると言っても、そこは腐っても鯛。
サッカーファンなら誰もが知っている名門チームの10番です。
いいプレーをすれば、世界中から絶賛を浴びますが、そうでなければ徹底的に叩かれます。

本田はメンタル面ではワールドクラスの選手ですが、彼の最大の欠点は運動量の少なさです。
90分間ピッチをテクテク歩き続ける姿を、私たちは何回も見せられました。
北京オリンピックの予選や、昨年のワールドカップ予選の中東開催のゲームです。
これだけ走らないのに交代させられない選手というのは、ラモス以来でしょう。

それにしても不思議なのは、日本のメディアが彼を一切批判しなかったことです。
しかし、イタリアでは総攻撃にあうはず。
本人もそれを意識していたのか、見違えるような走りでした。

しかも、なんと守備までこなしているではありませんか。
まあ、前線で守備をしないビッグネームが3人もいたら、
たしかにやらざるを得ませんけどね。

しかし、本田の活躍を手放しで喜ぶのはまだ早いのです。
なぜなら、彼へのパスの出し手が、もっぱらモントリーボに限られていたからです。
いつもなら、ミランの司令塔はムンタリが務めています。

これからもモントリーボが司令塔を担うならば本田の活躍は十分見込めますが、
監督が更迭されてしまったので、今後のメンバーはどうなるかわかりません。

そもそもヨーロッパで日本の選手が認められるのは、なかなか難しいことです。
普通は、名前の知らないアジアの選手にはバスは出してくれません。
ですので、まずはチームメイトにアピールして信頼を勝ち取る必要があります。

なんだか、会社みたいですね。
大きな仕事を任せてほしければ、まずは地道なことにコツコツ取り組みなさい。

ところで、個人的な感想を言うと、まず守備陣、特にセンターバックをどうにかすべきです。
歴代、守備陣にもビッグネームがひしめいていたミランにしては、あまりにお粗末な布陣です。

これも会社みたいですよね。
他人を攻撃するのは得意だけど、脇が甘い人って結構いますから。

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