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5☆s 講師ブログ

カクテルパーティー効果

立食パーティで、大勢の人がワイワイガヤガヤおしゃべりをしています。
誰がどんな話をしているかなんて聞き取れませんよね。

ところが、結構離れた場所で話していた二人が、あなたの名前を口にしました。
すると、その部分だけはちゃんと耳に聞こえてくるのです。

このように、話し声でやかましい場所でも、あなたに関係することだけはなぜかちゃんと聞こえて来ます。
これを、カクテルパーティー効果と言います。

そもそも私たちの耳は、聞こえてくるすべての情報をとりあえず脳に送っています。
しかし、脳の方は、送られてくるすべての情報をいちいちチェッしていてはバンクしてしまいます。
そこで、自分に関係のあることや、自分が関心のあることだけを自動的にセレクトして処理しているのです。

こんな経験はありませんか。
書店で本棚を何気なく眺めていたら、興味のある本の題名か、
あるいは大好きな作者の名前が、突然目に飛び込んできた。

オカルト好きな人は、その本との運命的な出会いを感じてしまうかもしれませんが、
これはただ単に、脳が不必要な情報をカットして、必要な情報だけ処理した結果に過ぎません。

つまり、目や耳から入ってくる情報のうち、脳は関心のあるものだけを認識するのです。
それ以外の情報は認識もされなければ、記憶もされません。

ある工場では、構内での呼び出しアナウンスを英語で行っているそうです。
というのは、日本語だと、いつ自分の名前が呼ばれるか気になってしまい、
ついついオペレーターの手が止まってしまいがちです。

ところが、英語の場合は、ほとんど意味が分かりませんので聞き流しています。
しかし、自分の名前が呼ばれると、そこだけはカクテルパーティー効果により
しっかり認識できますので、呼ばれたことが分かるのです。
なかなかいいアイデアですね。

ある女性が婚活パーティーに参加したときのことです。
かなり鮮やかなオレンジ色のドレスを着て出かけたのですが、
ちょっとウキ気味だったため少し後悔していました。

ところが、離れた場所で話していたイケメン二人組が、しきりに「オレンジ」を連発するではありませんか。
もしやひょっとして私に関心があるのかも、と思ってさりげなく近づいたら、
彼らが口にしていたのは、「オレンジ」ではなく「俺んち」でした。
こういう場では、正しい日本語である「私の家」を使うようにしましょう。

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