株式会社ファイブスターズ アカデミー
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需要不足を解消する方策は二つあり、一つは政府支出、すなわち公共事業でした。
これは、「投資」に働きかけるのでしたね。
経済学では、財政政策と言います。
ケインズ経済学といえば、これを指します。
今回はもうひとつの方法である、金融政策についてお話しましょう。
一般的には、中央銀行が金利を引き下げる方法を言います。
企業は、銀行の貸出金利が下がるとお金が借りやすくなるので、
新工場を建設するなどの設備投資を考え始めます。
つまり、金利を引き下げることによって、企業の投資意欲を刺激して、
結果として民間投資を活発化させることです。
しかし、現在のように、金利がゼロに近くなるほど低くなってしまうと、
少々金利が下がっても誰も借りようとは思いません。
そもそも、工場を建設しようと思うのは、その工場で作る製品が売れるという見込みがあるときです。
経済があまりに疲弊して、売れる見込みが立たなければこの効果は期待できません。
そこで、マネタリズムの登場です。
具体的に言うと、貨幣供給(マネーサプライ)を増やしてインフレを起こすことです。
以前、MV=PTの説明をしましたが、まさにM(マネーサプライ)を増やせば、
P(物価)が上昇するというあの理屈です。
ここで、インフレやデフレが、消費行動にどのような影響を及ぼすかについて見てみましょう。
まずデフレからです。
今あなたは、100万円の商品が欲しいと思っています。
そして、デフレのため、1年経てば価格は99万円に下がることが分かっているとしましょう。
さぁ、どうしますか?
その商品が今すぐ必要なものならば即買いしますが、
そうでなければ多くの人は1年ガマンするでしょう。
なかには、2年待って98万円まで下がるのを待つ人もいるでしょう。
つまり、デフレは消費を縮小するのです。
需要とは、消費と投資(企業の設備投資など)からなりますから、
デフレになると需要はますます不足します。
次回はインフレと消費行動の関係を解説します。
これがわかれば、金融政策がなぜ需要拡大策になるのかがわかります。
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