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5☆s 講師ブログ

MT野

以前、目では見えない部分を、脳が補って映像化している話をしました。

今度は、少し観点を変えてみましょう。
視覚に障害が発生したらどうなるかというお話です。

目から入った情報は、一旦バラバラにされて、脳の中で再構成されます。
その工程は大まかにいって、五段階あります。

第一次視覚野から始まって、第五次視覚野まであるのです。
そして最後には、すべての情報が統合されて、
今あなたが見ている映像が脳の中に映し出されるのです。

第二次視覚野に障害が起こると、色だけが消えます。
つまり、昔の白黒テレビになってしまうのです。

その視覚野の中に、MT野(第五次視覚野)があります。
ここに障害が起きると、とても不思議なことが起こります。
静止しているものは問題なく見えるのですが、動いているものが見えにくくなります。

見えにくくなるというのは、まるで分解写真のように見えるということです。
しかも、写真と次の写真の間が結構空いてしまうので、日常生活でも困ることが起きます。

例えばカップにコーヒーを注ぐと、最初は少ししか入っていない映像が見えます。
しかし、次の瞬間には、溢れている映像に切り替わるのです。

もっと困るのは、道を歩いているときです。
遠くに見えた車が、次の瞬間には自分の前に来ていたりするのです。

この人が日常生活で困ることがもう一つあります。
それは人と会話するときです。

聴覚は問題ないのだから、会話は大丈夫だろうと思いますけど
それが問題ありなんです。

この人は、相手の表情の変化が読み取れません。
すると、相手が何を言っているか、理解できなくなるのです。

実は、私たちは人と会話するとき、相手の表情の動きからたくさんの情報を得て、
耳から入った情報を理解する手助けにしているのです。
これが出来ない人は、いわゆる「KY」な人ということになります。

いいですか、そこのあなた!
人と話すときは、能面のような顔で話してはいけませんよ!
表情は、言葉と同じくらいたくさんの情報を与えているのですから。

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