株式会社ファイブスターズ アカデミー

まずはお気軽に
お問い合わせください。

03-6812-9618

5☆s 講師ブログ

幸せホルモン(4)

さあ、幸福のホルモン「セロトニン」の第4回目です。

前回同様、ネタ元は有田秀穂氏の「セロトニン欠乏脳」(生活人新書)からです。

セロトニンが欠乏すると、うつ的傾向になることはお話しました。
しかし、なんとキレやすくなったりもするらしいのです。

実験用のネズミには2種類ありますが、体の大きいほうがラットで、小さいのはマウスです。
普段は、この2種類を同じ飼育箱に入れても、仲良く暮らしています。

ところが、大型のラットのセロトニン神経を破壊して、その飼育箱に小型のマウスを入れてみます。
すると、なんとラットは、マウスを殺して食べてしまったというではありませんか。

話は少し脱線しますが、この行動はラットにマリファナ成分を投与したときも起こります。
マリファナは、純粋に医学的に言うと、それほど危険な麻薬とは言えないらしいのですが、法的に禁止する根拠はこのことにあるそうです。

誤解のないように言いますと、「それほど危険とは言えない」というのは、タバコやアルコールに比べると常習性が低いということです。
つまり、純粋に医学的観点だけから言うと、マリファナを禁止するのなら、タバコや酒も本来禁止すべきものなのです。
もちろん、私は大反対ですけど・・・

さて、話を戻しましょう。
このラットの脳にセロトニンを補給すると、そのような凶暴性はなくなったそうです。
このことから、セロトニンの欠乏は、凶悪事件にも関係している可能性があります。

このことは、京都大学の正高信男氏も、「他人を許せないサル」(講談社)の中で触れています。
セロトニンは、以前お話したGABAなどと同じで、抑制型神経伝達物質です。
ですので、これが不足すると抑制がきかずに攻撃的になるというわけです。

この辺の話は、次回も。

初めての方へ研修を探す講師紹介よくある質問会社案内お知らせお問い合わせサイトのご利用について個人情報保護方針

© FiveStars Academy Co., Ltd. All right reserved.