株式会社ファイブスターズ アカデミー

ちょっと驚かしただけでも、飛び上がって驚く人がいます。
何もそんなに大げさに・・・・と思ってしまいますが、これもどうやら遺伝らしいのです。

遺伝性びっくり症候群というのは、正式にはラター症候群といいます。

なんでも、アメリカのメーン州のムースヘッド湖畔に、フランスから移住した人々の集落に大変多いそうです。
彼らは、ちょっとした音でも飛び上がって驚きます。

原因は第５染色体上にある、グリシンの受容体の異常です。

グリシンというのは抑制性神経の伝達物質なので、これに異常があると感情のブレーキがうまく利かずに、興奮しっぱなしということになってしまいます。

もしかしたら、すぐかっとなる「瞬間湯沸かし器」タイプの人なんかは、抑制性神経がうまく働いていないのかもしれませんね。

ところで、このびっくり病は、遺伝性のものだけではありません。

家族にそういう傾向の人がいなくても、突然びっくり病になる人もいます。
幼児期に、睡眠時無呼吸で命に関わる経験をしたことがある人に多いそうです。

テレビを見ていたら、まるでびっくり症候群のように大げさに驚く人たちがいました。
それは、お笑いの若手芸人です。

でも、彼らのリアクションが大げさなのは、病気ではなく仕事だからですよね。