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5☆s 講師ブログ

大恐慌は来るのか?

10月、世界はこれまで経験したことのない恐怖を味わいました。
それは、世界同時株安です。

まさに、100年に一度の暴風雨という形容詞がぴったりするほどでした。
夕刊紙の見出しには、連日「大恐慌」の文字が躍っていました。

たしかに株価の下がり幅は大恐慌を彷彿とさせるものでしたが、本当に大恐慌は来るのでしょうか?
答えから言ってしまうと、NOです。

なぜなら、大恐慌は、当時「金本位制」だったからこそ起きたのです。
金本位制とは、その国の保有する金の量に応じて、発行できる貨幣の量が決定されるというものです。
ということは、当然ながら、貨幣の発行量には上限があります。
これがすべての原因です。

貨幣の量が限られている場合、必ず資金がショートする金融機関が現れます。
金融機関は先を競って資金を確保しようとしますので、金利はどんどん上がります。

すると、高い金利を負担できないような弱小金融機関は、ますます資金がショートします。
金融機関が危機に陥れば、その先にいる企業は当然倒産の危機にさらされます。
以上が、これまで私たちが経験した大恐慌のメカニズムです。

この貴重な体験を経て、私たちは金の保有量にとらわれずに、貨幣の量をコントロールするという方法を学んだのです。
つまり、マーケットの状況を見ながら、必要があればどんどんお札を印刷してマーケットに供給することが可能になったのです。

100年に一度の暴風雨に対して、世界の政府・中央銀行が協調してとった政策もこれでした。
このことにより、世界は大恐慌から免れることができたのです。

このような経済学における人類の進歩をまったく無視して、「大恐慌」という言葉で人々の不安を煽っているメディアには大きな責任があると思います。

ただ危機が去ったわけではありません。
マーケットにジャブジャブのお金が供給されても、それが企業に行き渡らない限り、倒産の増加に歯止めはかかりません。
いわゆる「貸し渋り」や「貸しはがし」が横行すると、せっかくの政策も効果がないのです。

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