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講師ブログ

残業を減らす方法(2)

吉越はなんと、残業した人数に応じた金額を、各部門にプールされているボーナスの財源から順次減らしていくという強硬手段に出ました。
つまり、ある特定の部署がいつも残業していると、その部署のボーナスの財源がどんどん減っていき、その結果一人当たりのボーナス支給額が減るのです。

一見するとずいぶんひどい強権発動のように見えますが、見逃してはならないのは、この施策によって売上も利益も増加したことです。
重要なことは、仕事量とか労働時間ではなく「結果」です。

社員は、決められた労働時間の中で最大の結果を出すために、自らの判断で無駄な仕事をどんどん割愛していったのです。
これこそ真の意味での「働き方改革」です。

もう一人、残業を激減させた管理職を紹介しましょう。

佐々木常夫マネージメント・リサーチの佐々木代表です。

彼は東レの取締役に就任した時、「会議禁止令」を発令します。
一切の社内会議を禁止するというのです。

当然猛反発が起こりますが、佐々木は直接文句を言ってきた会議についてだけは、1時間だけその開催を認めるようにしました。
すると会議の数は、以前の1/3にまで減ったそうです。
どうしても開催しなければならない会議というのは、そんなに多くはないようです。

すでに皆さんお気づきのことと思いますが、この2つの施策はある意味「劇薬」です。
簡単に実施できることではありません。
トップの大英断が必要不可欠です。

そこで、一般の会社でもすぐに取り組めるような事例もご紹介しましょう。
佐々木は、文句を言ってきた会議の開催を認めるにあたり、配布資料について厳しい条件をつけました。

それは、配布資料はA4の紙1枚のみで、しかも会議の1週間前には参加者全員に配布しなければならないというものでした。
ちなみに吉越のトリンプでも、社内会議のためのパワーポイント作成は禁止されていました。

ここに重要なヒントがあります。
売上や利益を上げるための仕事は減らせませんが、社内コンセンサスを得ることを目的とした仕事は減らせるのです。

そもそも日本の会社は、社内コンセンサスを得るためだけに、なぜこんなにも多くの時間を費やすのでしょうか。
その答えは明確です。

万一失敗したときのことを考えて、責任の分担を広く薄くしているのです。
これを世の中では「免責のための仕事」と言います。

まずは、この「免責のための仕事」から見直してみる必要がありそうですね。

残業を減らす方法(1)

かつて日本の職場には、基本的に「残業するのが当たり前」という共通認識がありました。
そこに突然「働き方改革」なる黒船が押し寄せ、「残業を減らせ!」の至上命令が下りますが、残業を前提にした働き方が染みついている現場は大混乱。

仕事量を減らすことができれば苦労はないのですが、それは無理な相談というもの。
かと言って、人員増はもっと無理。
結果、上からの「残業を減らせ!」の命令は、管理職をスルーしてそのまま部下に直接伝えられることと相成ります。


しかし部下にしてみれば、仕事量が変わらないのに残業を減らせと言われても、何をどうしていいのかさっぱりわかりません。
能率アップするにも限界があります。
つまり、部下一人一人の工夫によって「働き方改革」に取り組むのは大変難しいことなのです。

今、日本の職場の多くが、仕事量を減らさずに、残業を減らすというジレンマに悩み苦しんでいます。
今回は、残業を減らすことに組織のトップが直接コミットして、大成功した事例をご紹介しましょう。

まず、残業ゼロと言って真っ先に思い浮かべるのは、トリンプ・インターナショナル・ジャパンの社長在任中に、19期連続増収増益を達成した吉越浩一郎です。

吉越の発想は、私たちとはそもそもの前提が違います。
残業や仕事量を減らすとか減らさないとかではなく、「結果を出す」ことにフォーカスするのです。
日本では、遅くまで残っている社員が「頑張っている」と評価されがちですが、これは全くの誤りです。

評価されるべき社員は、遅くまで残っている社員ではなく、「結果を出した社員」です。
つまり、同じ結果ならば短時間で仕上げた社員の方が優秀ということです。

ですので、管理職はじめ全社員にこの考え方を徹底する必要があります。
では、彼は具体的にどのような施策を打ったのでしょう。

まず、全社に「残業禁止令」を発令します。
しかし、当然のごとく現場から猛反発を受けました。

そこで、どうしても残業せざるを得ない場合は、事前申告制を敷いて許可することとしました。
この辺まではどこの企業でも取り組んでいることです。
ところが、数字の上では残業は減るものの、ゼロにはなりません。

そこで吉越は、ついに強硬手段に出ます。

カロリーゼロは逆効果

ダイエットコーラに変えたのに、ちっとも痩せない!

かつてサッカリンが開発されたとき、これで世の中から肥満体がいなくなると大いに期待されたものですが、結果は見ての通り。

いや、それどころか最近の研究では、カロリーゼロは却って逆効果かもしれないという驚きの報告までされています。

2008年、スウィザーとディビットソンは、ラットにサッカリン入りのヨーグルトか、砂糖入りのヨーグルトを与え、それぞれの群の様子を観察しました。

どちらも、ヨーグルトを食べた後には自由に動き回ることができ、しかも好きなだけエサを食べられる環境下に置きます。
この時、カロリーゼロのサッカリン入りヨーグルトを食べたラットの方が、なぜか太ってしまったというのです。

一体どういうことでしょう?

詳しく観察すると、サッカリン入りヨーグルトの群は、砂糖入りヨーグルトの群に比べて、食べた後の体温の上昇度合いが低いことがわかりました。
さらには、その後のエサ取り行動が頻繁であることもわかりました。
これはすなわち、カロリーを消費しない身体になってしまったと解釈できます。

なぜ、こんなことになってしまったのでしょう。

ラットの脳の中には、経験上「甘い=高カロリー」という等式が出来上がっています。
つまり、「糖分を摂ればエネルギーが出る」という法則が成り立っているのです。

ところが、サッカリンを食べたラットは、「あれっ?甘いものを食べているのに力が出ないな」と脳が混乱し、その原因はエサが足りないからだと判断してしまいます。
そのため摂食行動にブレーキがかからず、結果として体重が増えてしまったというわけです。

ヒトでの実験はまだ行われていないようですが、そう言えば「ダイエットコーラを飲んでダイエットに成功した」という話はあまり聞きません。

なるほど。
これで謎が解けました。

今まで、数えきれないほどダイエットに挑戦してきたのに、よい結果が得られなかった原因がわかったのです。

それは脳の問題だったのです。
決して、私の意志が弱いせいではなかったのです!

以上です、裁判長!

数字の奴隷

過労死のニュースが後を絶ちません。

職場でメンタル不全者が出ても、誰も驚かなくなりました。

日本の職場を、そこまで追い詰めているのは一体何でしょう?
私は、「数字」ではないかと思うのです。

組織に与えられた今年度の数字は、どんなことがあってもやり遂げなければならない必達目標です。
そしてその数字は、今年度の目標の利益額から逆算されたものです。

社長自ら窓ガラスがビリビリ震えるほどの大声で、「チャレンジ!」と怒鳴りつけた結果、わずか3日で100億以上の利益をひねり出した事業部もありました。
もちろん、会計上の数字をいじっただけの話ですけど・・・。

まさに、「無理が通ればコンプライアンス が引っ込む」。
今や「数字原理主義」は、多くの会社が崇拝する絶対的宗教と化しつつあります。
社長以下全社員が“数字の奴隷”となり、果てしない消耗戦をビジネスの最前線で繰り広げています。

しかし、その数字の先にあるものは一体何なのでしょう?
今年度の目標数字を達成したときそこにあるのは、たいていの場合「やり遂げた」という達成感などではなく、新たに設定されたより高い来年度の目標数字です。

この無限に繰り返される徒労感のループこそ、過労死やメンタル不全の根本原因なのではないかと私は思っています。

私たちは、一体何のために一生懸命働いているのでしょう。
給料をもらうためでしょうか。

そもそも会社は、何のために存在しているのでしょう。
目標数字を達成するためでしょうか。

目標数字を達成し、利益を生み出すために会社は存在し、そしてそこから給料をもらうために、私たちは働いているのでしょうか。

確かに、利益を生み出さなければ会社は生き残れません。
赤字が何年も続けば会社は潰れてしまいます。
会社が潰れてしまうと、社員に給料を払うことはできなくなります。

でもそうすると、会社は「生き残るため」だけに存在し、私たちは「給料をもらうため」だけに働いていることになってしまいます。

寂しい話ですよね。
果たして、本当にそうなのでしょうか?

ダライ・ラマはこんなことを言いました。

「人が食物と水なしでは長く生きられないように、企業は利益なしでは生き残れない。
しかし、人生の目的や意義を、食べて飲むことだけに切り詰めようという者はいない」

給料をもらえなくなると困りますが、だからといって生存することだけを目的にして、毎月給料を稼いでいる人はいません。
生きることには、生存すること以外にちゃんとした目的があります。
ですので、会社にも生き残ること以外に、何かきっと他の目的があるはずです。

ダライ・ラマは、こうも言いました。

「企業は利益を生み出す機械ではない。
利益とは企業の目的というより、むしろよい働きの結果であるべきだ」

初めに利益ありきと考えるから、“数字の奴隷”になってしまうのです。
初めにあるべきものは、ヴィジョンとか理念です。

利益とは、あくまでもヴィジョンや理念の実現を追い求めた結果としてもたらされるものなのです。
そして、それを追い求める時の目安として設定されるのが目標数字なのです。

どんなに辛い仕事でも、ヴィジョンや理念の実現に貢献していることが実感できれば、それは働く喜びに繋がるはずです。
そしてその働く喜びこそ、企業に利益をもたらしてくれる源泉となるものです。

あなたの会社は、ヴィジョンや理念の実現に貢献していると実感できる場所ですか?
それとも、単に利益を生み出すためのマシーンの設置場所ですか?

日本サッカー界の闇

ワールドカップ本大会の2ヶ月前という、ギリギリのタイミングというにはあまりに遅すぎる時点で、ハリルホジッチ日本代表監督が解任されました。

直接の理由は、ベルギー遠征の結果が予想以上に悪かったことと、選手と監督の間に溝ができたことだそうですが、本当でしょうか。

ベルギー遠征に関して言えば、そもそもウクライラには手も足も出ないのは想定どおり。
一方、マリ戦の前半は、ハリルの看板である「縦に早い攻撃」がいい形で現れていました。

MFからFW に縦パスが入ると、それをワンタッチで後ろに落とす。
それをまたワンタッチで逆サイドのFWに振る。
このFWもまたワンタッチでバックパスすると、今度は中央に縦パス。
マリのディフェンスはいいように翻弄されました。
これで2~3点入っていたら、誰からも文句は出なかったでしょう。
後半は状況が一変しますが、その話は後ほど。

監督解任の理由は戦術の問題ではなく、選手とコミュニケーションをとろうとしない姿勢にあったのではないかと思われます。
でも、それなら協会がハリル本人にチキンと話をして、関係改善を促すようにサポートするのが役目というものではないでしょうか?
何かもっと他の理由があるような気がしてなりません。
ハリルが「ビジネスの犠牲になった」と発言しているのも気になります。

その前に、歴代の代表監督の戦術を振り返ってみましょう。
日本がポゼッション・サッカーをやり出したのはジーコ監督の時から。
とにかく横パスの多いサッカーでした。
一回トラップしてから安全な横パス。
受けた側はトラップして、また安全な横パス。
あまりに遅いその攻撃は、“各駅停車”と揶揄されました。
でも、“各駅停車”を「パスサッカー」と言い換えると、なんとなく戦術っぽく聞こえるから不思議です。

ザッケローニはこれをより攻撃的に進化させましたが、ブラジル大会では全く相手にされませんでした。
その理由は、徹底的に研究されていたからです。
今のサッカーは、相手の良さをいかにして潰すかという、チーム戦術が大きなウェートを占めています。
対戦相手が変わる毎に、監督がいかに緻密な戦術を立ててゲームに臨んでいるかは、UEFAチャンピオンズリーグを見れば明らかです。

ですので、相手によって戦術を使い分けることのできる、ハリルホジッチに白羽の矢が立ったのは当然と言えば当然。
この決断は、予選のオーストラリア戦で見事に結実しました。

そもそも、前線の選手が積極的に守備することで相手の攻撃の選択肢を狭め、中盤の選手が複数でプレスをかけて、ボールを奪ったら一気に速攻というハリルの基本戦術自体は、都並敏史が指摘するように完全に世界の潮流です。
この戦法を採用していないチームは、超一流のFWが揃っているバルセロナくらいでしょう。
でも、その戦い方をよく見ると、ゆったりとしたパス回しをしながら、突然ワンツーを使ってあっという間に局面を打開します。

これが「緩急」というものです。
「緩緩」でも「急急」でもダメなのです。
日本代表のゲームで、パスを出すや否や猛ダッシュする選手を見たことがありますか?
パスを出し終わると、「あー、やれやれ、ボールを取られなかったからオレは減点されないな」と、まったりしている選手ばかりではありませんか。
まるで、ゲームに勝つことよりも、監督の評価の方が重要であるかのように・・・。
なんだか、会社に似てますよね。

さて、話をマリ戦に戻しましょう。
前半のいいリズムは、本田が入ってから一変します。
とにかくスピードが遅いのです。
本田は右サイドのFWを主戦場としていますが、彼は右足が全く使えません。

ゴン中山が「縦に行かないFW」と評したように、右サイドを縦に突破するスピードもなければ、右足で正確なクロスを上げる技術もありません。
だから、いつも左足でボールをキープしながら、中央にゆるゆるとドリブルしてくるのです。
そして結局、安全な横パスかバックパスを選択します。

イタリアでは、「横か後ろにしかパスをしない選手」と酷評されましたが、日本のメディアではなぜか「タメを作った」と評価されます。
このあたりの謎解きも後でやりましょう。

いずれにせよ、守備側からみればこれほど楽なFWはいません。
唯一、縦の攻撃に気をつけるとすればタッチライン際をオーバーラップしてくるSBの酒井宏樹です。
ミランではディシーリオでした。

私の記憶が正しければ、本田が自らゴールライン際でマイナスのクロスを上げたことが2回あります。
イタリアに渡った最初のシーズンでの、確かナポリ戦でした。
意識して縦に突破したのではなく、ディフェンダーともつれてしまった末の苦肉の策でしたが、2回とも得点に結びついています。

ミランで活躍するための答えは、この時出ていたのです。
これを教訓にして、苦手なことを克服しようとする姿勢があれば、レギュラーを掴み取ることができたかもしれません。

しかし、常に自己を絶対的に全面肯定し、苦手なことには決してチャレンジしないという頑なな姿勢が、選手としての可能性を狭めてしまいました。
少なくとも選手でいる間は、一分一秒を惜しんで練習に取り組み、少しでもサッカーがうまくなってほしいと思うのは私だけでしょうか。
ステレオ・イヤホンのデザインだとか、ファッション・アイテムのプロデュースだとか、政治家との会食やシリア情勢へのコメントなどは、選手を引退してからでもできることではないでしょうか。

メキシコリーグであの遅攻が通用しているのは、びっくりするくらい守備が緩いからです。
DFは、相手がキープするボールにアタックに行くことはせず、常に一定距離を保って併走しながら、パスやシュートのコースを切りに行くだけです。
「デュエル」どころか、接触プレーさえほとんど見られません。
象徴的だったのは、ティグレス戦でのゴールシーンでした。
DF陣はただ立っているだけで、本田のマークにつこうとさえしませんでした。
こんなシーンは、J2でもあまり見ることがありません。

本田の名を一躍有名にしたのは、南アフリカW杯の初戦のカメルーン戦。
直前の親善試合があまりに不出来だったため、岡田ジャパンは本田をワントップに据えるという、半ばヤケクソの大冒険に出ます。
これが、なんと本田の先制点を生みます。

しかし、日本ではほとんど報道されませんでしたが、このときカメルーンは監督と選手が「大喧嘩」状態にあり、アーセナルの守備の要であるボランチのソングと、後にスペインリーグで大活躍するGKのカメニがスタメンから外されていたのです。
飛車、角落ちのカメルーンが相手ならば、破れかぶれの戦術でも勝機があった訳です。

選手としての実力云々はひとまず置いておくとして、最も問題なのは本田の言動です。

W杯予選のサウジアラビア戦の直前に、オマーンとの親善試合がありました。
この試合、本田はひどく低調なパフォーマンスでファンをがっかりさせましたが、報道陣から次のサウジ戦についてコメントを求められると、平然とこう言い放ったのです。

「オレを先発で使わないとしたら、監督にはその理由を説明する義務がある」

すべてのスポーツを通じて、ここまで監督をコケにした選手を私は知りません。
しかも直接言うのではなく、マスメディアを使って世間にアピールするという姑息な手を使います。

ところが不思議なことに、メディアはこの時も本田に好意的な報道をしました。
貴乃花親方の時に、あれほど“組織人”論をぶち上げていたメディアは、この時一体どこに行っていたのでしょう?

ところで、チームメートは本田のことをどう思っているのでしょう。

リオ五輪の直前のテレビの企画で、フル代表の長谷部と、五輪代表の遠藤航とのキャプテン対談が放送されたことがあります。
そのとき長谷部は、「自己犠牲の精神をもたない、『オレが!オレが!』の選手が一人でもいるとチームは大変困る」という趣旨の発言をしています。
一体誰のことを言っているのかは想像つきますよね。

福田正博が本田のことを、「スタメンで起用しないならば、代表に呼ぶべきではない」と断じたのは、チームに不協和音が起こることを危惧したからです。
ハリルと選手の間に溝があったのは確かですが、本田と他の選手の間がしっくり行っているとは到底思えません。

チームにとって、こんなにもマイナスの影響が大きい本田を、なぜマスメディアは擁護するのでしょうか?

その答えは、広告代理店です。

2014年、ヨーロッパの主要リーグで活躍したわけでもないのに、本田は突然名門ミランの10番を手にします。
ヨーロッパでは、本田は「マーケティング・マン」と呼ばれることが多いそうですが、その理由は移籍に巨額のビジネスが絡むからです。
1994年に三浦カズがジェノアにレンタル移籍した時、ケンウッドが1億円のスポンサーになっていたことからもわかるように、日本人選手がその実力だけでヨーロッパのクラブに移籍を果たすのは結構難しいことです。
本田の場合は、バックの広告代理店がとてつもなく強力だったということでしょう。

しかし、クラブの経営者にとっては金銭的収入は重要問題ですが、代表選手の選考はあくまで実力を基準にして行われるべきであり、広告代理店への忖度がまかり通るのはおかしな話です。
もしかしたら、代表監督更迭の背景には、このような事情があるのではないでしょうか?
そうだとすると、ハリルの「ビジネスの犠牲になった」という発言も合点がいきます。

監督交代が発表されて以降、マスメディアは一斉に本田の代表選出が決定的であるかのような報道をし始めました。
広告代理店とマスメディアは主従関係にありますので、これは当然のこととしても、解説者たちのメンバー予想も見事なまでの掌返し。
まるでみんな、テレビの仕事が無くなるのを恐れているかのようです。
このようにして世論というものは作られていくのでしょう。

ところで、もし私が監督なら誰を選ぶか考えてみました。
もちろん、広告代理店の影響は一切排除します。
そもそも世界ランク60位の弱小チームが、世界の檜舞台で1勝するなんて夢のまた夢。
2敗1分なら上出来です。
どうせ勝てないなら、次回の2022年カタール大会を視野に入れて、若手を大抜擢してはどうでしょうか。

そうなるとFWの右は中島で決まりです。
真ん中は大迫、左は乾で異論はないでしょう。
左右の控えは原口と久保。
若手枠でハンブルガーSVの伊藤達哉もいれておきましょう。

トップ下はパサーを置くなら清武か柴崎、シャドウ・ストライカーなら堂安律。
そして、後半20分過ぎたら久保建英を投入します。
ボランチは長谷部とのコンビで、大島と井手口に経験を積ませます。
DFは吉田の相棒として昌子と植田。
世界を知っているという点では、スペインリーグ2部の鈴木大輔も面白いところ。
SBは誰でもいいですが、GKはもちろん中村。

どうです?
次のカタールが楽しみになってきませんか。

もし私に、有り余るカネとヒマがあったら、当然ロシア大会を観戦したいとは思います。
でも、日本戦を見たいとは全く思いません。
せっかく世界のトップ選手が集まっているのですから、ビリに近いチームを観戦するなんて時間の無駄以外の何者でもありませんから。

考えても見てください。
もし、野球のWBCが日本で開催されていて、アメリカやプエルトリコや日本など世界のトップクラスが最高の戦いを繰り広げているときに、隣の球場でやっている巨人の二軍戦を見に行く人はどれくらいいるでしょうか?

もっとわかりやすい例えで言うと、リオ・オリンピックのマラソン競技の時、トップランナーには目もくれず、ひたすら「猫ひろし」を応援した人がどれくらいいたでしょうか?

日本にいるのは「サッカーファン」ではなく、サッカーを知らない「日本代表ファン」だという事実が、広告代理店に付け入る隙を与えてしまっているのです。

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